私のお母さん(自分の幼少期を振り返って)

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私のお母さんは、妻、母という役割を一度もその身から降ろした事はなかった。
24時間、365日。勿論、子供の僕には見せなかったとは思うが。

自営業をしていた僕の実家。
家族構成は、祖父母、父母、長男の僕と、妹、弟。
田舎の家族、よくある話だが、祖母がかなり母に厳しかった。
毎日繰り返される祖母からの母への叱責。怒鳴り散らすような二人の怒声。

幼い自分ながら、母があまりに可哀想で『もうやめなよ。』と、この場所では立場の弱い母を守ろうとした事さえあった。だけど、そんなモノは嵐の中の風船。見る影もなく吹き飛ばされた。
いつもイライラして、傷付いていて、暗い顔をよく見ていた記憶がある。
大人になった兄弟が集まった時、『あの頃、お母さんは大変だったなぁ。』と、兄弟全員が口にする程だった。

そんな日々だったが、逃げることもなく、母は留まって自分の役割を果たした。
来る日も来る日も、嵐の中に立ち続け、会社の経理として働きながら、
7人分の家事を続け、子供たちを社会に旅立たせた。

お母さんはスゴい。やり遂げた。
だけど、その負担を少しでも軽くする事は出来なかったんだろうか。
週1回でも、自分の好きな映画を見たり、可愛い喫茶店でケーキを食べたり。

体の疲れを癒したり、友達とおしゃべりをしたり。
背中に背負い続けている荷物を少しでも降ろせる瞬間。
ただ一人の人間として、ただ自分の感覚だけを信じれる瞬間。
僕は、そんな時間を1人でも多くのお母さんに作りたいんです。

是非、私におせっかいさせて下さい。